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人生経験が強さに転換するか

先日、将棋棋士羽生善治さんの講演を聞きました。その時に会場から出た質問で、こういう趣旨のものがありました。

 

羽生さんが若い頃、将棋が強くなるのに人生経験が必要かという問いに、人生経験は必要ないと答えておられたのを覚えています。その後、人生経験を経られた今、その点についてどのように考えますか?というような質問でした。

 

この質問を聞いて、私が今の部署に配属になったときのことを思い出しました。

私の業務は、いわゆる専門職と言われているのですが、私が今の部署に配属になった時、上司から「一人前になるには、最低3年、プロと言えるようになるまでには10年かかる」と言われ、「経験が大切なのはそうかもしれないけれども、それが年数で表現されるのは納得がいかない。短い年数でもたくさん経験を積めば一人前になるし、長く働いていても、その経験を自分のものにしなければ一人前にはならないのではないか」と反論したのです。

 

さて、今の部署で仕事をして20年、いわゆるこの道のプロと言ってもおかしくないようになったと思っています。

その私が、今、同じような質問をされたら何と答えるか。

 

やっぱり、同じように、「経験が大切なのはそうだけれども、それは年数で表せるものではない。どれだけたくさんの経験を自分のものにしたのかが大切」と答えると思います。

実はちょうど先日、部下にもそのような話をしたところでした。

 

さて、羽生さんに戻ります。会場からの質問に対する羽生さんの答えは以下のようなものでした。

 

人生経験がそのまま強さに転換するのかと言われると、それは今も違うと思う。ただ、煮詰まったときに打開する方法論は、経験をたくさん積んだ方が出しやすいと思う。

 

羽生さんの回答に、激しく同意した私でした。