プラスチック汚染とは何か
海洋プラスチック問題に心を痛めた際に、いろいろ本を読んで勉強をしたのですが、なかなか奥が深いようです。
その中で、この本を再読しました。
海外含め、客観的な情報がまとめられているのですが、私が特に参考になったと感じるのが第4章。
環境問題を議論する際、論点がいろいろあるので、視点が異なると議論がかみ合わない、ということがよくおこると感じるのですが、ここでは、プラスチックごみを考える時に、意識すべき枠組みとして、以下4つが挙げられています。全体感をもって議論していくために、非常に大切だな、と思いました。
・供給源の問題なのか、吸収源の問題なのか
化石燃料の枯渇に関する問題(供給源)なのか、環境蓄積の問題(吸収源)なのか。
私は、もともと海洋プラスチック問題に心を痛めたので、吸収源の問題が一番に来るのですが、供給源問題視点だと、課題感が違う部分にいくのかも知れません。
・さまざまな環境・社会問題とのつながり
ある環境問題に対する対策が、他の環境問題をも解決する場合もあるけれど、逆に別の環境問題や社会問題を引き起こすこともある・・・
「総合的に見て」あるいは「今、最もひっ迫している問題は何か」を考えることが必要
・ニーズ達成プロセスに働きかける
今使っている使い捨てプラスチックを使わないようにするのか(代替手段は?)、あるいは使い続けるなら(減量・再利用・・・)・・・という視点
・取り組みの主体は?
政府・事業者・個人のいずれなのか?
個人で取り組めることが全体からしたらインパクトが小さいのでしない、というのも違う気がしますし、私自身は、事業者目線でできること、と、個人でできること、両方の視点で行動していきたいな、と思います。