絵画の背景を知る ~ 徒然草を「見る」
和泉市久保惣記念美術館の「土佐派と住吉派 其の二」を堪能してきたのですが・・・
背景が分かると、絵画を見るのも楽しい、というお話。
西洋の絵画では、神話や聖書の場面が描かれている時に、その場面の内容を知っていると味わいが違う・・・と言われつつ、なかなかそこまで到達できず。(これって、絵画だけでなく音楽とかもそうなんでしょうね?)
源氏絵では、やっぱり源氏物語を知らないと場面分からず、ということで「あさきゆめみし」全10巻を読みました(源氏物語そのものは挫折)・・・が、コミックでも大混乱・・・苦笑
で、、、源氏物語と比べるとはるかにマイナーですが、徒然草がモチーフの絵もある、ということで、今回の特別展にも出ておりました、第53段の仁和寺の法師の失敗談。この話、子供の頃に習ったことあるな~と。
徒然草を書かれた兼好法師(ちなみに私が子供の頃は「吉田兼好」と習った記憶がありますが、吉田姓が疑問視されているらしい)が亡くなってから300年、江戸時代に書かれた「なぐさみ草」という徒然草の解説本の挿絵、をもとに描かれた、徒然草図の粉本です。
(図録より)
ある稚児が修行を終え、法師になるという宴の場で、ある法師が酔っぱらって鼎(かなえ)という三つ足の器を頭にかぶって踊ったら、鼎が抜けなくなって医者に行くが、どうしようもなく、無理やり引き抜いたが、大怪我で命はとりとめたものの、長く寝込むことになった、というお話。真ん中で踊っている法師が確かに、鼎のような五徳のようなものをかぶっております。。
絵も一緒に見ていたら、古典の授業がもう少し楽しかったかもしれない。。。