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新中国史

中国の歴史というと、なんとか時代…みたいなのが並んでよく分からない!と思っていましたが、この本で、孔子を産んだ国でありながら、今の独裁的な国になった…その流れと、現在の危機が理解できた気がします。

 

 

曰く、中国の歴史は、「王の時代」「皇帝の時代」の2つに分かれる。

「王の時代」は殷王朝や周王朝の古き良き時代。天下為公の時代で、民衆の反乱は起きなかった。

一方、「皇帝の時代」は秦の始皇帝が作り上げた中央集権制にはじまる、「天下為私」の時代。これがその後ずっと続いている。

秦の始皇帝は、多くの民を徴用して「万里の長城」を作ったけれども、贅沢三昧の生活を送った毛沢東も、そして習近平も「皇帝」なのだと空恐ろしくなった。


今、世界で中国の存在感が大きくなっている事は間違いないけれども、私たちは未だに「皇帝」が治める国と付き合っていかないといけないという事、どういう付き合い方をすべきかということを、考えさせられたのでした。

 

儒教を大切にする「天下為公」の国に戻って欲しいと祈るばかりです。