心と身体と頭を鍛える!

日々0.2%の改善を記録して、自分をちょっとずつ成長させていきたいと思います。

尚友(しょうゆう)

尚友(しょうゆう)を辞書で引くと、「書物を読んで、その書物の作者や、その書物に現われる古代の賢人を友とすること。また、その友。」とあり、「読書尚友」という形で使われることが多く、その出典は、「孟子」の万章・下だそうです。

 

吉田松陰の「士規七則」にも「書を読みて尚友するは君子の事なり」とあります。

 

 

さて、最近、ステークホルダーインタビューというものを何人の方かにお願いしたのですが、ステークホルダーとして「上司」「職場メンバー」「家族・パートナー」「友人」とあったのですが、「友人」というところでフリーズしてしまいました。

 

学生時代は「友人」と呼んでいた人がそれなりにいた(と思う)のですが、社会人になってから、新しい知り合いは仕事がらみが多く、プライベートの活動でのおつきあいもいろいろあれど、「友人」と言っていいのかな?そもそも「友」って?私が勝手に友人と思っていても、相手からしたら知人とか??

 

な~んて、気にしていたのですが、「友」とするのか否かは、自分自身の認識なんだな、と思いました。

 

森信三先生の修身教授録の第一部第10講に「尚友」があり、ここでは、必ずしも書物の中の古代の賢人に限らず、「友を尚(たっと)ぶ」・・・自分より道の上で一歩ないし数歩すすめており、大いに尊敬するものを認める時に、初めて「友を尚ぶ」となる、と書かれています。

 

古今東西の書物を通して知りえた尊敬すべき人、そして、実際にご縁を頂いた、本学を学ばれ、実践されている尊敬すべき人・・・友というにはおこがましいと思っていましたが、これは私の認識なのだから、堂々と?「尚友」とお呼びしたいと思うのです。