酒呑童子絵巻を見比べる
和泉市久保惣記念美術館にて開催中の「土佐派と住吉派 其の二」、展示替え後の後期にも行ってきました。
今回は、美術館内のホールで開催された講演会もお目当てでした。
東京文化財研究所の文化財アーカイブズ研究室長の江村知子さんのお話と、和泉市久保惣記念美術館の館長のお話だったのですが、江村さんの、在外日本古美術品保存修復協力事業のお話が、とっても興味深かったです。
そこで、ドイツのライプツィヒ民俗学博物館に所蔵されている、住吉廣行の「酒呑童子絵巻」(6巻)のポイントをスライドで見せて頂きながら解説頂いたのですが、今回の展覧会では、根津美術館の所蔵の住吉弘尚の「酒呑童子絵巻」(8巻)が出品されており、これは廣行本に準拠して制作されたものと考えられているとか。(確かに、似てました!)
(↓今回の展示作品。図録より)
解説頂いてから絵を見ると、見方も変わって楽しいです!
そして今回は、在外日本古美術品保存修復のお話を聞いた後だったので、屏風のつなぎ目や額の部分まで意識してみることができました!
いつもながら、庭園も素敵です。