下流の宴
久しぶりに、どっぷりと小説を読みました。林真理子の「下流の宴」
小説はネタバレはよろしくないのでしょうが・・・
実家が医者で「それなりの家柄」を大切にして、翔と可奈を育ててきた由美子の福原家。
沖縄の離島で両親が離婚し、父母の再婚相手との子供で7人のきょうだいがいる珠緒の宮城家。
中高一貫校を中退した翔が珠緒と一緒に暮らすことになり・・・
「医者の娘がそんなにえらいんなら、私が医者になりますよ!」
と由美子に啖呵をきって、受験勉強を始める珠緒にスカッとさせられるけど、
最後の翔の意思決定と、由美子の夫の言葉が、冷静に本質を見通している気がします・・・
私自身、「それなり意識」に囚われていると思うので、視野狭窄に陥っていないかな、とか、幸せって何なんだろう、とぼ~っと考えつつ、楽しませて頂きました。